初恋
切なくて、
痛くて
泣きたくて
黒くって
どうしようもなくて。
でも、
嬉しくて、
温かくて
なにより、
大事な思い…。
それを否定することは
やっぱり、
できない。
ほんとーっに
どうしようもないけど
行き場さえないけど
でも、この思いをもみ消せない。
高木と付き合えたら
なにより幸せだと思う。
だけどね…。
ごめんね……
ごめんなさい…………
あたしはなんて…
なんて酷い人間なんだろう
涙が、止まらないよ。
「………高木…っ………」
「……ちょっとだけ、
ちょっとだけね、
ハナちゃんが
泣き止むまで、
抱きしめさせて?」