初恋
結局、「駅まで送るよ、」
という高木の優しさに甘えて
二人でゆっくりと
無言で歩いた。
高木を、どれだけ
傷付けたんだろう…
傷付いても
傷付いても、
高木はいつも私の傍に戻ってきてくれた。
私の心の支えだった。
高木の気持ちを
嘘、だと思い込もうとしていたのは
いつかこんな日がくるのを
無意識に拒否してたからなのかな、
高木、
あたしも、
あたしも高木みたいになりたい
傷付いても
もう逃げたくないよ。
航ちゃんが…――好き。