初恋
数日間、様子を伺っていたけど
運がいいのか悪いのか
香椎ハナが仲良くなったのは
この学校の中で
俺の1番の天敵。
赤峰 良歌(あかみね・よしか)
中学から一緒で
勉強面の成績から
体育の成績まで
(要するに俺が男子にしては足が遅く
良歌は女子の中でずば抜けて運動ができた)
どっこいどっこい
更に、中学時代。
まだ身長がそこまで高くなかった俺は
良歌より身長が低かった…!!
(今は抜かしたけど今だに悔しい記憶。)
そんなわけで天敵な良歌だけど面倒見は良いやつ。
てことで、恥を忍んで昼休みに呼び出してみた俺。
「なにさ、急に。良歌様にお願い事?」
「う…」
うざい!!
と言いたい気持ちを抑えた。
「そういえば金髪にしちゃったりして、どうゆう心変わり?」
「……恋」
「………は?!」
「…………あーもーっ!
恋だよ恋!
好きな子に振り向いてもらいたくて!」
「…プッ(´_ゝ`)!!!!!
…あんた、相変わらず乙女ンだねぇ」
「………しょうがないじゃん」
「…で、あたしに協力を求めると?」
「いえす。」
「誰がすきなの」