絶対ナイショ!!

グイッと手を引かれた。



それと同時に唇にフワッとなにかが触れた。



それは本当に一瞬だった。



目の前には月野の顔。



体が離れると



「アイツには秘密な」



とまた意地悪そうな顔で笑って言った。



呆然と立ちつくす私を背に月野は何事もなく帰って行った。


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