LOVE日和。
「えー、6月にある文化祭の出し物を決めるんだが、なにかやりたいものでもあるかー?」

学級委員長がクラスに呼びかける。

「あっ、あたし縁日やりたぁい♪」

有希がやる気満々モードで発言した。

「おっ、いいじゃん縁日。俺も賛成だな。愛那は?」

翼に問いかけられたあたし。

「あたしもいいと思う。だってりんごあめとか、ベビーカステラとかおいしいものいっぱーいあるもん」

「結局愛那は食べ物目当てかよ」

そう冷たく言い放つ龍也。

「何さぁー。そういう龍也はどうなのよ」

「俺は面倒だし、何でもいい」

基本龍也はお祭りごととか面倒くさがるタイプでいつもあんまり乗り気じゃない。

そんな龍也に比べてあたしのテンションはMAX!!

「さぁー、こうなったらガンガン楽しむよ~!」

「そうだねー!!お金もガッツリ稼ぐよー」

有希はお金大好き。

だからこういう行事にはどことなくテンションが上がる。

今日の学級活動であたしたち4人はカキ氷とチョコバナナを作る担当に決まった。

「お前さー、作ってる最中につまみ食いとかするなよ」

自転車をこぎながら言ってくる龍也。

「分かってるよ。龍也に言われなくても」

「嘘付け。さっきまでニコニコ笑ってよだれたらしてたくせに」

「うっうるさいなぁ。よだれなんかたらしてないし!!」

あたしは今日龍也の家に泊まりに行く。

龍也は1人暮らしでアパートを借りて住んでいる。

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