AKANE
「・・・・・・」
「え、フェルデン・・・?」
黙りこんでしまった金髪の青年に、朱音は心配そうに顔を覗き込む。
「おれはまた君を救えなかったってことか・・・」
「でもね、大丈夫だったんだよ! ほら、アザエルが助けてくれたし!! あ、でもあの時はアザエルも死にかけてたんだっけ・・・」
フォローするつもりが、余計にフェルデンを落ち込ませ、がっくりと肩を落としてしまう。
「・・・んっとに、自分が嫌になるよ・・・」
朱音がおろおろと気落ちしてしまった青年の隣で慌てふためく。
「君を自らのこの手で殺そうとまでしたんだ。その上君に酷いことを言って、心を傷つけてしまった・・・。一生かけて償っても償いきれない程だ・・・」
彼はこれから先、きっと自分を許すことをしないだろう。そう朱音は心の中で感じた。けれど、それはひどく悲しいこと。優しいこの青年には、いつだって笑顔でいて欲しい。
「きっとわたしが逆の立場なら、わたしも同じことをしていたと思う・・・。だから自分を責めないで、フェルデン・・・? それに、わたしは実はすごく弱い人間なんだ・・・」
逞しいフェルデンの手に自らの手を添えながら、朱音は一つひとつ、想いを言葉に紡いでいった。
「え、フェルデン・・・?」
黙りこんでしまった金髪の青年に、朱音は心配そうに顔を覗き込む。
「おれはまた君を救えなかったってことか・・・」
「でもね、大丈夫だったんだよ! ほら、アザエルが助けてくれたし!! あ、でもあの時はアザエルも死にかけてたんだっけ・・・」
フォローするつもりが、余計にフェルデンを落ち込ませ、がっくりと肩を落としてしまう。
「・・・んっとに、自分が嫌になるよ・・・」
朱音がおろおろと気落ちしてしまった青年の隣で慌てふためく。
「君を自らのこの手で殺そうとまでしたんだ。その上君に酷いことを言って、心を傷つけてしまった・・・。一生かけて償っても償いきれない程だ・・・」
彼はこれから先、きっと自分を許すことをしないだろう。そう朱音は心の中で感じた。けれど、それはひどく悲しいこと。優しいこの青年には、いつだって笑顔でいて欲しい。
「きっとわたしが逆の立場なら、わたしも同じことをしていたと思う・・・。だから自分を責めないで、フェルデン・・・? それに、わたしは実はすごく弱い人間なんだ・・・」
逞しいフェルデンの手に自らの手を添えながら、朱音は一つひとつ、想いを言葉に紡いでいった。