AKANE
「クロウの姿で目が覚めた時、わたしは全てを失ったと思った・・・。そして、正体を知られて貴方から拒絶されることが何より一番怖かった・・・。実際、貴方がサンタシから使者として来たとき、絶対に貴方にクロウの正体がわたしだって知られたくないって思ってた・・・。つまり、わたしは臆病で、真実を話す勇気が無かったの・・・」
自分にもう少し勇気があれば、貴方がこうして苦しむことも無かったのにね、と朱音は辛そうに笑った。そして小さく「ごめん」と付け加えた。
フェルデンは、朱音が真っ直ぐな言葉に全ての神経を研ぎ澄ませて聞き入っていた。
「だけどね、一つクロウとして目覚めてはっきりとわかったことがあるの。“わたしはわたし”だってこと。たとえ外見が変わろうとも、ここにいるのは新崎朱音なんだ」
彼女のどこまでも澄んだその目を見つめるうち、フェルデンは胸が高鳴るのを感じていた。
「だから、今なら胸を張って貴方にも話せる。貴方がどう感じるのかが少し怖いけど・・・」
朱音は一呼吸置いてから告白した。
「わたしはね、クロウの魂の生まれ変わりなの」
大きく茶の瞳を見開き、フェルデンが無言のまま朱音を見つめ返す。
その間に耐え切れなくなって、朱音は辛そうに目を伏せった。
「・・・それはつまり・・・、アカネとクロウは魂を共有していると・・・?」
朱音は深く頷いた。
自分にもう少し勇気があれば、貴方がこうして苦しむことも無かったのにね、と朱音は辛そうに笑った。そして小さく「ごめん」と付け加えた。
フェルデンは、朱音が真っ直ぐな言葉に全ての神経を研ぎ澄ませて聞き入っていた。
「だけどね、一つクロウとして目覚めてはっきりとわかったことがあるの。“わたしはわたし”だってこと。たとえ外見が変わろうとも、ここにいるのは新崎朱音なんだ」
彼女のどこまでも澄んだその目を見つめるうち、フェルデンは胸が高鳴るのを感じていた。
「だから、今なら胸を張って貴方にも話せる。貴方がどう感じるのかが少し怖いけど・・・」
朱音は一呼吸置いてから告白した。
「わたしはね、クロウの魂の生まれ変わりなの」
大きく茶の瞳を見開き、フェルデンが無言のまま朱音を見つめ返す。
その間に耐え切れなくなって、朱音は辛そうに目を伏せった。
「・・・それはつまり・・・、アカネとクロウは魂を共有していると・・・?」
朱音は深く頷いた。