不良の印
「ねね、君君♪」
「へ?」
後ろから声を掛けられる
「君さ、この辺じゃ見かけない顔だけど、どこから来たの?」
ヘラヘラしてる男があたしの肩に手を回してくる
...馴れ馴れしい...
「あなたに教えるほど、有名な場所じゃないので」
手を払う
「つれないなぁ♪あ、俺と一緒に面白いとこ来ない?」
「遠慮します」
...鬱陶しい...
帰りたいんだから、あたしは!!!
「ンだよ、一緒に来いよ」
腕を掴まれ、引っ張る
「ちょ、やめてください」
...ヴンヴン...
遠くから聞き覚えのバイクの音
もしかして...隆弘さん...?
「げげっ!!!!疾風の連中だ!!早く一緒に逃げよう!!」
「離してくださいっ!!」
無理矢理引っ張られる
バイクの音がどんどん近付いて、姿が見えた
...隆弘さん達だ...
隆弘さんが、来ちゃったんだ...
怒られる...