不良の印


あたしと男の前に1台のバイクが止まる


バイクから降りたのは、やっぱり隆弘さんだ...


「てめえ、誰の女に気安く触ってんの?」


隆弘さんの目は、本気でキレてる...(怖


「あ...アンタこそ!!!若いくせして何気取ってんだよ!!」


男は負けじと言い返す


「へぇ...言ってくれんじゃねえか」


「っ!?」


隆弘さんは男の胸倉を掴む


周りの人は怯えてる


街中に暴走族が来てるんだもんね...


怖いですよね~...


「隆弘さんっ!!!」


あたしは隆弘さんに近付いて、男をかばう


「この人には罪ありません!!あたしが勝手に出て来たから...」


「理紗は黙ってろ。弘毅、理紗を捕まえてろ」


「はいはーい。理紗ちゃん、こっちおいで」


髪の毛が茶色がかった、少し隆弘さんに似てる人があたしを捕まえる


「隆弘さん!!やめてください!!」


「理紗ちゃん、ちょっと静かにしてな」


弘毅さんがあたしの口を手で覆う


「でもっ...」


「大丈夫。アイツは何もしねえよ、好きな女が見てる前では絶対」


そんなこと言っても...


今にも殴りそうな雰囲気ですけど...?






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