不良の印
「平気なんですか...?」
「平気に決まってんだろ。俺ら、プロなんだから」
「キャー!!!」
急にスピードが上がるから怖いじゃないですか!!!
「弘毅、お前撒けるか?」
「任せろ。平気だ」
「ワリィな。理紗、送ってくから」
送ってく...?
家に...?
「おう。気を付けろよ」
「分かってる」
もう...一緒に居られないってこと...?
そのまま、弘毅さん達とは別に隆弘さんだけ別れた
「隆弘さん...」
「どうした?」
「あの...家...送ってってくれるんですか...?」
見たことのない道
でも、明らかに倉庫がある道ではない
「あぁ。そろそろ帰さねえと親さんが心配するだろうしな」
「そうですか...」
変なとこだけ律儀なんですから...
「着いた」
たしかにあたしの家だけど...
どうして隆弘さんが知ってるの...?
「お前にはテレビ、一切見せなかったけど...本当は色々と報道されてたんだ。理紗は殺されてるとか...そういうの、俺嫌いでさ。まあ、逮捕されるだろうけどな」
「逮捕...されちゃうんですか...?」