不良の印
隆弘さんにバイクから降ろされる
「されるわけねえよ。俺ら、これでも1回も捕まったことねえんだぜ?」
それ...誇れることじゃありませんから...
「明日から、学校頑張れよ」
「はい...」
バイクにまたがる隆弘さん
「あ、言っとくけど」
グイッと隆弘さんに引き寄せられる
「理紗のこと、絶対忘れねえから。絶対俺んとこに戻って来させる」
「......」
隆弘さんはあたしに顔を近付けて笑った
「じゃあな。また迎えに来るから」
そのまま、隆弘さんは走り去った
....はぁ....
やっぱ...一緒には居られなかったんだ...
「バイクの音...なにかしら...?っ!?理紗!!!」
家の中からお母さんが出てきた
「無事なの!?大丈夫なの!?」
「うん、平気」
「本当に何もされてない!?」
「...うん...」
隆弘さん...会いたい...
そう思っちゃいけないのかな...?
また...会えるかな...?
「ハァ...」