不良の印


次の日から、あたしは大勢に囲まれた


「理紗!!大丈夫!?」


「うんー。心配してくれてありがとー」


クラスメイトの蘭


めちゃくちゃ仲いい蘭


「生きてる!?!?」


蘭があたしを抱き締める


「蘭、ありがとー」


「本当に大丈夫なの!?殺されてない!?」


「殺されてたらここに居ないし...」


思わず突っ込む


この子、めちゃくちゃ天然なの...


「ホント...理紗を誘拐するなんて許せない!!!」


「悪い人じゃないよ!!」


「え?」


思わず大きな声で言ってしまった


「どうして?」


「どうしてって...何もされてないから...悪い人じゃない...」


「あれれ~?理紗、もしかして恋しちゃったぁ?」


「なっ!?」


蘭が怪しい笑みをして、あたしに言い寄る


「ま、理紗は可愛いからね~」


「可愛くないもん...」


隆弘さん...今どうしてるかな...?


警察に捕まってないかな...?







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