不良の印
倉庫に着くと、早速バイクから降ろされる
「ごめんな?達哉が変なこと言ったみたいで」
「...って...」
隆弘さんが達哉さんの襟元を掴む
「気にしてませんよ!!」
別に...そんなことは気にしてません...
「コイツにはちゃんと罰与えといたから」
「え?」
よく見れば、達哉さんの頬が切れてる
腕にも青痣が目立つ
「なんでそんなことするんですか!?達哉さん、そこ座って!!」
ソファを指差す
「へ...?」
「理紗...お前、何を...」
「いいから座りなさい!!」
「...へい...」
達哉さんを座らせる
「隆弘さん、近くにコンビニなんてありませんか?」
「コンビニ?あるけど...」
「ちょっと連れてってくれませんか?」
「コンビニに?」
「はい」
どう見てもここに消毒液とか湿布とか絆創膏があるわけない
買いに行かなきゃ傷口から菌が入っちゃう
「...分かった。お前ら、先に行ってろ」
「へい」