不良の印


「ほれ。簡単なオムライス」


「すっごいー!!!!」


目を輝かせて言う


超すごいプロ級のオムライス!!


こんなの、家庭科の先生でも作れないって言うの!!!


こんなの作れる人が暴走族って...


ちょっと複雑な気持ち...


「どう?」


一口頬張る


「ん!!!めちゃくちゃ美味しい!!!!」


「だろっ!!!隆弘さんはなんでも出来るんだぜ!!」


達哉さんが子どものように言う


「達哉、やめろ。俺は別に何でもできるわけじゃねえ」


「...そうみたいですね...」


倉庫の中はグチャグチャ...


あからさまに掃除が苦手って分かるよ...


「じゃああたしが掃除しますよ」


「え?」


「いいのか?お前、仮にも人質...」


「人質なんて思ってませんよ。ご飯を作ってくれたんだから掃除くらいはしておかないとね」


「...じゃあ頼むわ」


「はい♪」


そうして倉庫の掃除を始めた


ホコリ、多すぎる!!


大みそかに掃除しなさいよ!!










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