不良の印
「隆弘さん...聞き方違います...」
「おい、弘毅を病院まで運べ」
「へい」
弘毅さんは他の人に担がれる
「俺は...平気だから...」
「弘毅さん、病院行ってください。骨でも折れてたら大変ですから」
「...絶対すぐ帰って来てやる」
「はいはい。とっとと連れてけ」
そのまま弘毅さんは病院に運ばれた
結局、そのまま入院
肋骨が2本折れてたみたい
だからあんなに痛がってたんだ...
「理紗の応急手当てが結構命取りになったって医者が言ってたってよ」
「そんな...」
大層なことはしてませんよ...
「理紗は将来、看護師に向いてるかもな?」
「やめてくださいよ、隆弘さん」
隆弘さんを叩く
「理紗、柔らかくなった」
「え?」
子どもを見るような目であたしを見ている
「最初来たとき、固まってて警戒してたろ」
「だって隆弘さん、初めて会ったのに告白してきたから...」
「あははっ。そうだよな」
隆弘さんは大爆笑
「おい、俺ァ今日残るからお前らだけで行ってくれ」
「へい」
隆弘さんを残してみんなは走り去った