不良の印
「ちょっ...隆弘さん!!」
「あっちゃならねえんだよ。俺とお前が恋するなんて。お前は普通にいい女だ」
「....」
どうして...?
どうしてそんなこと言うんですか...?
「送ってく。もう俺のことなんか忘れろよ」
「...嫌です...」
「立てよ」
隆弘さんがあたしを無理矢理立たせる
「どうして...どうしてそんなこと言うんですか!?」
「...お前に飽きたんだよ。分かるか?5歳も離れてるガキと付き合ってらんねえんだよ、俺も」
そんな...!!
「とっとと帰れ。二度と俺に近付くな」
隆弘さんはあたしに背を向ける
「...分かりました。二度と来ません」
「理紗!!!」
あたしは走って倉庫を出た
「あ、理紗!!」
走ってる最中、達哉さん達がコンビニでたむろをしていた
「みなさん、今までお世話になりました」
「え、どうした?」
「さようなら」
あたしは涙を我慢して走った
「理紗!!ちょ、待てよ!!!!」
達哉さんが叫んだが、構わず走った