不良の印

「どうせ来る、アイツならな」


...来ませんよ...絶対に...


「とにかくお前はここに居てもらう。逃げようなんか思うなよ」


「思いませんよ、別に...」


行くとこないし、帰れないし...


「抵抗しない奴なんかお前くらいだ」


「ですね」


ソファに座る


「ハァ...」


「ンだよ、溜息ついて」


正面に結城さんが座る


「別に...深い意味はありません」


「アイツもよくそうやって溜息ばっかついてた」


「アイツ...？」


「隆弘の野郎だよ」


「隆弘さんとはどうゆう...？」


「幼馴染」


「えぇっ!?」


「驚きすぎだろ、お前は」


「いやー...」


どんなけ幼馴染が居るんですか...？


「じゃあ弘毅さんも...？」


「まあ。話したことは少ししかねえけど」


「そうですか...」


「俺とアイツは幼馴染でもあり、ライバルでもあった」