不良の印
「はっくしょー!!!」
ダイナミックなクシャミ...
「達哉さん!!びしょ濡れじゃないですか!?」
18歳の人が何してるんですか!?
「っるせーな...しゃーねーだろ?楽しいんだから」
鼻水を拭く達哉さん
だけど服がびしょびしょだから効果ない
「もう...子どもじゃないんですから」
達哉さんにティッシュを渡す
「...サンキュー」
最近、あたしを見てくれるようになった
前はあたしを敵だと思ってたらしいけど...
「理紗、大丈夫か?」
「え?」
「お前、一応行方不明ってなってんだぜ?」
「...うん、知ってる」
「家、帰りたくならねえの?」
「なるよ、たまにね」
「だったらさ、隆弘さんに言って帰ればいいじゃん。俺が付き添うからさっ」
「え?」
そんなことしたら隆弘さんが怒っちゃうよ
「そうしなよ、理紗ちゃん」
「でも...」
「隆弘さんなら俺らがどうにかしますんで。理紗さんは自分のある家に一旦お帰りください」
みんな...いい人だ、やっぱり!!!