不良の印


「いい加減にしてください!!あたしは...隆弘さんが居ないと嫌なんです!!だから...今捕まって欲しくないしみんなとも一緒に居たいんです!!今捕まったら...あたし...」


「理紗...」


隆弘さんが優しく抱き締めてくれる


「分かった...俺ァ行かねえから...でも絶対戻って来いよ...?もし来なかったら、捕まっても迎えに行くからなっ」


「はいっ!!!」


最後は必ず分かってくれるんです、隆弘さんは


お互い必要としてるってよく分かる


「何かあったらメールしろ。すぐに迎えに行くから」


「それはやっぱ逆効果かと...」


「早く行って早く帰って来い」


「はい!!!達哉さん、お願いします」


「達哉、理紗のこと頼んだから。怪我させたら許さねえ!!!」


「分かってますって...」


達哉さんの後ろに乗せてもらい、バイクは走る


「理紗はさ」


「えー?」


「隆弘さんのこと、まじで好きか?」


「もちろんです!!」


「...俺と先に出会っててほしかった...」


「え?」


「いや、何も」


「?」


達哉さんが言ったことは聞こえなかった


風の音が心地よすぎて


それとも...聞いてないフリなのか...








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