不良の印
「理紗...?」
「達哉さん...お願い...」
「あ?」
「隆弘さんに伝えて...絶対帰るから...何もしないで待っててって...」
「てめえ...戻らねえつもりか」
「いいから伝えて。あと....」
「っ...分かった」
達哉さんはバイクに乗って、戻って行った
あたしは涙を拭いて家の中に入る
絶対勝ってやる、親に...
「帰ってもらった?」
「うん」
「理紗も高校生なんだから、暴走族と付きあうのはダメよ」
「....」
うるさい...
あたしの人生なんだから、別に関係ないじゃん
「理紗...来い」
「はぁ...?」
智弘に連れられてあたしの部屋に入る
ここ...あたしの家...
「なに?」
「お前、別れてねえんだろ?」
「当たり前」
「だったらさ、今すぐ行けよ」
「え?」
何処に?