不良の印


「なにー?そんなことしたのー?」


周りの女子がクスクス笑ってくる


「蘭、あたしに近寄らない方がいいよ」


「え?」


そのまま、蘭を無視した


蘭にも被害が加わらないようにしなくちゃ


それから、毎時間のように暴力を受けた、他の女子から


蘭には何もなかったのは良かった...


苦しむのは、あたしだけで十分だから


「暴走族と付き合ったからって調子に乗らないで!!!」


「たかが暴走族でしょ!?そんなの、あたし達が捕まえられるわ!!!」


毎回そう言い捨てて、去って行く


「けほっ...」


あーいったーい...


絶対いつか、骨折れるってあたし...


「あー...痛い...」


毎回怪我を隠して家に帰る


「ただいまー...」


「理紗!!!ちょっと来なさい!!!」


あー...面倒ー...


リビングに連れだされると、驚いた


「理紗、会いたかった」


「た...隆弘さん...?」


どうして...来てるの...?


隆弘さんがあたしを抱き締める


「隆弘さ...」








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