不良の印
隆弘さん達はとてもいい人達だった
怖い人がほとんどだと思っていたけど...
隆弘さんは16から暴走族に入ってたみたい
それで先輩を差し置いてリーダーになっちゃったみたい
「達哉、理紗の面倒頼むぞ」
「俺ですかぃ?」
「お前、年下の面倒見がいいからな」
「...へい」
「理紗、コイツは達哉だ。歳は18で近いから何でも言えよ」
「はい」
達哉さんはあたしを睨む
えー...怖いんですけど...
「じゃあ俺ら、ちょっと出掛けるから」
「行ってらっしゃい」
「達哉は理紗と残れよ」
「俺も行きたいです!!!」
「いいから残ってろ」
「...へい...」
隆弘さん...怖いです...
「行ってくる」
隆弘さんはあたしの頭を一撫でしてバイクに乗って出て行った
行っちゃったー...
「あの...」
「ンだよ、女」
むっ...
「あたし、女って名前じゃありません。理紗っていうちゃんとした名前あります」