不良の印


「よし、ぴったり♪」


「え?」


隆弘さんは嬉しそうにあたしから離れる


「首元、触ってみ?」


「首元...?」


あ...


首元になにかがある


「それ、俺のやつだから♪」


隆弘さんの首元を見れば、『R』の文字がぶら下がってる


「それ...」


「理紗のイニシャル。これ買う時超恥ずかしかったんだからな?」


「隆弘さん、周りに変なオーラ出してたんで」


「うるせぇぞ、コラ」


「クスッ...」


想像して面白い...


「理紗と少しでも繋がってたかったから...。頑張ったんだし、俺」


「ありがと、隆弘さん」


ほっぺにキスをする


「お...おう!!」


嬉しそうに笑ってくれる


「やっぱ2人は引き離せねえな」


「だろっ。お似合いだ、本気で」


「そうだ、そうだ。引き離そうとする奴ァ許さねえな」


「結城さん!?」


「よっ、理紗。おかえり」


結城さんと弘毅さんが帰って来た














< 80 / 94 >

この作品をシェア

pagetop