不良の印


ピロリン♪


携帯が鳴る


「隆弘さんかな?」


メールを開く


と、同時に携帯を落とした


「理紗?携帯壊れるぞー」


タバコを銜えた達哉さんが携帯を拾う


そしてメールを読んだ


「これ...」


『今すぐ帰ってきなさい。そうしないと暴走族のことをすべて警察に話し、捕まえてもらいます。二度と会えなくなるんですよ。それが嫌なら今すぐ帰りなさい』


お母さんからのメールだった


「嫌だ...」


カタカタと震え出す


「帰りたくない...でも...会えなくなるのも嫌だ...」


あたし...どうすれば...?


「...待ってろよ、理紗」


「え?」


振り返ったらもう、達哉さんは居ない


「あれ...?」


達哉さん、足速いよなー...


でも...どうしよう...


あたし...帰りたくない...


お父さんは認めてくれたのに...


どうしてお母さんは認めてくれないの...?


どうして...?












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