不良の印
「理紗、俺と死ぬまで一緒に居てほしい。結婚、してくれねえか?」
「...や...その...」
「ダメ...か...?」
隆弘さんの表情が暗くなる
「ダメじゃない...ですけど...あたしなんかで...いいんですか...?まだ高校生だし...5歳も年下だし...料理なんか苦手で...何も出来なくて...」
「そんな理紗がいい。そんな理紗が、愛しく思うんだ」
「隆弘さん...」
あたしをゆっくり離す
「もう1度聞く。俺と、結婚してくれるか?」
「...喜んで...」
その返事を聞くと同時に、隆弘さんがあたしにキスをした
「ふっ...」
今までとは比べようのない、優しいキス
きっと...大人がするようなキスだ...
「理紗さんは俺らの姐さんだ!!!」
「ちょっ!?」
入り口からみんなが勢いよく入って来る
「てめえら...今までの聞いてたのかよ!」
「もちろんです!!大切な言葉、俺らはしっかり聞きました!!」
「最悪だ...」
隆弘さんは頭を抱え込む
「まあ、いいじゃないですか?楽しいですし」
ニコッと笑うと隆弘さんも微笑んでくれる
こんな幸せ、絶対他じゃ味わえない
あたし、隆弘さんと居て幸せです