不良の印
「理紗、高校ちゃんと通え」
「え?」
「俺、族を辞める」
「えっ?」
「はい!?」
その場に居る全員がビックリ
「族...抜けるんですか...?」
「あぁ。俺、ちゃんと働いて理紗を支えたい。族の総長が働けるか知らねえけど...ちゃんと理紗を支えてやりてえんだ」
「でも...っ」
「分かりました。隆弘さんの気持ちは分かりました。ですが、俺らは隆弘さんの仲間です。何かあったら、俺らが必ず助けに行きます。理紗姐も一緒です」
「みんな...」
「お前ら...ありがとう...」
「た...隆弘さん!?」
初めて隆弘さんが泣いた...
みんな当たり前のように驚いてる
「隆弘さん、今すぐ理紗姐の家に行ってやってください」
「今すぐ...?」
「善は急げって言うでしょ?」
「いや...意味違いますよ...」
けど、合ってるかも...
「...分かった。行くぞ、理紗」
「はい!!」
隆弘さんの手を握ってバイクに乗る
「理紗、飛ばすからな。つかまってろよ?」
「大丈夫です」