不良の印
「着いた」
「はい...」
バイクから降りる
本当に早かった...
「理紗...俺...緊張してるかも...」
「隆弘さん、手、出してください」
「手...?」
あたしは差し出された手をそっと繋いだ
「あたしの方が緊張してるの、分かりますか?」
「...あぁ...震えてる...」
「だから大丈夫です。...絶対に...」
納得させてやる...
「ただいまー」
「理紗!!帰って来て...」
お母さんは隆弘さんを見て、驚く
「...どうぞ上がってください」
お母さんはリビングへ通す
「おぉ、理紗と隆弘さん」
「どうも...」
お父さんは何故かもう馴染んでる...
でもお母さんは怖い顔
「理紗、どうして連れてきたの?」
「あたし、隆弘さんと居たい。隆弘さんと...ずっと居たい」
「ダメです。暴走族の総長なんて...」
「もう辞めました。仕事も探しています。俺は、理紗...さんと一緒に居たいんです」
た...隆弘さんが...敬語...