不良の印


「その代わり、約束しなさい」


「はい」


「理紗を傷つけたらすぐに連れ戻します」


「分かっています」


「...娘を頼みます」


「はい」


隆弘さん...嬉しそう...


「ところで、家はあるの?」


「いえ、今はまだ見つかってはいません...」


「じゃあうちのマンション使いなさい」


「え?」


マンション?


あたしの家、バリバリ一軒家ですが?


「実は俺のデザインしたマンション、1部屋余っててな。その部屋、使ってもらいたい」


「...デザインしたの!?」


「理紗、お父さんの職業知ってるでしょ?」


「いえ...」


知りません...


「簡単に言えばデザイン家だ」


「...知らないし...」


初めて聞きましたけども!?


「ここからすぐだから、行ってきなさい。家具は全部つけてある」


「ありがとうございます!!!」


「ありがとう!!」


2人にお礼を言って家を出て、バイクに乗った









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