運命
完璧な女
 「えーー。。今から数学だよ・・・。」
 「嘘??マジ??やだぁーーー」
 「いーじゃん麻理頭良いんだからっっ!!!」
 「えーそんな事ないよっっ!!」
 私は河口麻理。何でも完璧。部活だって勉強だってなんでも出来る。彼氏だっている。高2テニス部。                          「それより行かない??」   私が首を傾げながら聞く。                                                        友達の名前は西本柑奈。同じテニス部で親友。あまり頭は良くない。でもテニスは強い。部活推薦で来たほどだ。                                                          もう一人の友達は秋美奈実。吹奏楽部でトランペットを吹いている。親友。見た目はちょっと派手で先輩にも目を付けられている。もちろん性格もちょっと派手。                                              「麻理!!一緒に行こう。」                          彼氏の海斗だ。飯田海斗。サッカー部。学年トップのイケメン。性格も優しい。こんな彼氏は私にはもったいないくらいだ。                      「えー。。。でも・・・。」                          私は迷った。理由はもう柑奈と美奈実と行く約束をしたからだ。          「麻理。いいよ!!うちらの事気にしないで行っておいでよ♪♪」         柑奈が言ってくれた。                             「うん!!ありがとう。」                           私は笑顔で言った。                              「麻理、行こう。ありがとね。柑奈ちゃん。美奈実ちゃん。」           「海くん、麻理を泣かせたら怒るよ!!。」                      
 海斗が微笑む。

 私達は手を繋いで少人数教室まで行った。                           
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