〇●ポーカーフェイス●〇
そのまま午後の授業は終わり、みんな教室から出ていく




私も机に鞄を置き、帰る支度をしていると私のもとに西岡俊介がやってきた




そんな光景に末永ははっとし、私たち二人を疑視した




「考えてくれた??」





「いいわ。」




私はそれだけ答えた




金になりそうな奴なら会うだけ損はないと思ったからだ





「まじ??助かる!!じゃ、連絡先教えて!!後で送るからさ」




そう私に携帯を向けてきた




「あぁ、」




そして連絡先を交換し、「さんきゅうな!!」と手を振って西岡俊介は陽気に去って行った





残された末永は私を見ながらくしゃっと自分の髪の毛に触れた






「なに」




そう末永を見ると末永は少し目線を下に移し、いじけたような顔をする




「なーんかなー。俺にだけ結構話してくれると思ってたのにな」




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