〇●ポーカーフェイス●〇


そんな光景を見て橘さんは腕を組みながらオカモトさんに近づく




「あんたさ、汚いから…きれいにしてあげてるのよ??やだ。じゃなくて、ありがとう。でしょ?ほら、言いなさいよ。きれいにしてくれてありがとうございます。って」





そんな言葉にトイレは甲高い笑い声に包まれた




オカモトさんは目に涙をいっぱいにためて、いくつもこぼした
そして何回も息を整え、唾を飲みこむ




「き、き、きれいにしてくれて…」





震える声を一生懸命整えながら必死に話している





「あ??聞こえねえんだよ。もっとしっかり話せねえのか?」





そう言って手に持っていたクレンザーをオカモトさんの頭の上で逆さにし、オカモトさんの頭部は真っ白になった






オカモトさんは俯き、歯を食いしばり息を思いっきり吸った





「あ、あ、あり・・・ありがとうござい、ます」






そんな必死に言った言葉にトイレにはまたあの笑い声が響いた








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