〇●ポーカーフェイス●〇
「最初っからそう言えよ。」
そうオカモトさんをトイレの地べたに押し倒した
そのあとすぐに水をかけ、みんなで彼女を踏みつける
私は何も言わずにそんな光景をぼーっと見つめていた
そして何処かから聞こえてくる
ーやめて…ー
ーなんで…親友だったじゃんー
ー私、ダメなところ全部直すからー
ーだれか…助けてー
そんな声が心のどこからかこだましていた
私は目を伏せ深く静かに呼吸を整えた
そんな私を見て橘さんは私のほうに体を向きなおした
「あんた何ずっと見てるのよ。」
私は橘さんを呆然と見つめた
橘さんは思いついたようにニヤッと笑った