〇●ポーカーフェイス●〇

「最初っからそう言えよ。」



そうオカモトさんをトイレの地べたに押し倒した





そのあとすぐに水をかけ、みんなで彼女を踏みつける




私は何も言わずにそんな光景をぼーっと見つめていた





そして何処かから聞こえてくる





ーやめて…ー








ーなんで…親友だったじゃんー





ー私、ダメなところ全部直すからー






ーだれか…助けてー






そんな声が心のどこからかこだましていた






私は目を伏せ深く静かに呼吸を整えた





そんな私を見て橘さんは私のほうに体を向きなおした





「あんた何ずっと見てるのよ。」





私は橘さんを呆然と見つめた




橘さんは思いついたようにニヤッと笑った



< 108 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop