〇●ポーカーフェイス●〇
しばらく時間はたち、私はちらっと時計を見てもう少しで始まることを確認して本をしまった。



その時教室のドアがガラッと開く
先生かと思ったら



「ギリギリセーフ!!」
そう言って、ピョンッと教室に入ってきたのは生徒だった





私はそんな女の子をみてはっと思い出した






そう、今教室に入ってきたのはさっきの公園で見かけた女の子だ





「あおちゃんおはよ!!来るのおそすぎー!!」




窓際でワイワイ騒いでいた男女の集団が手を挙げながら笑いかける





「えへへ、寝坊しちゃった!!」



あ、嘘ついた。
そう不意に思い私は女の子を目で追った



頭を触りながら微笑むと私の横を通り集団の中へ入っていった





「全く〜、入学式当日から寝坊なんてあおちゃんらしいね!!」




「だよな〜ほんとお前ってちょっと抜けてるもんな〜」




「目覚ましたくさんかけてたのにな〜」




そんな楽しそうな会話が聞こえてくる



< 12 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop