〇●ポーカーフェイス●〇
教室に着きガラッとドアを開けると
「あおちゃんおはよー!!」
「今日はぎりぎりじゃないじゃーん!!」
「珍しーーー」
そんな声が飛び交い、人が集まる
だから嫌だ
こいつと教室はいると巻き込まれる
私はさっと抜け出し、自分の机に荷物を置いた
隣に目をやるとまだ末永は来ていないみたいだ
何故かほっとしている自分
席につき机に伏せて目を瞑った
周りの雑音だけ耳の中を通り抜けていく
「あーーーーー!!お弁当わすれたーーーーー!!」
「ばーか!!」
「うるさいなー。俊介のお弁当ちょうだいよー!!」
「やだね!!ダイエットでもしろよ」
「ひどーい!罰として一緒に売店までついてきてよね!!」
そんなくだらない篠原葵と西岡俊介の声が耳に着く
そのとき、こつんと私の頭にでこピンが当たる
私は黙って顔を上げると隣に末永がいた