〇●ポーカーフェイス●〇

教室に戻ると私の席の隣の席で寝ている男が一人



私は気にせずに席についた



私の椅子を引く音で起きたのか、男は座ったまま伸びを始めた




そして5秒くらい間を置いてから机にひじをおき、私の方をむく




「あぁ、もう終わったの?おかえり」




そうあくびをしながら話す




私は一度彼と目を合わし、何も言わずに前を向いた





「おいおい、シカトかよ。名前何て言うの?」




そんな彼の言葉にため息をついた





「自己紹介ならあなたがいない間におわったわ。」




「あ、そうなの。まあ、いいじゃん!俺末永漣[スエナガレン]」





真顔で自己紹介を始める末永漣



「東條結愛」




そう私も真顔で返してあげた




そこでクラスのみんなが一気に返ってきて
二人の会話はおわった




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