〇●ポーカーフェイス●〇
「何だ、ほんとに苦手だったんじゃん!!」




「別に苦手じゃない」





俺の逆方向に東城も寝ころぶ




そして空を見上げた時





「ゎぁ、きれッッ。。」






言葉を漏らし、はっと築き黙り込んだ





俺は微笑んだ





しばらく沈黙が続く





そんな沈黙は気まずくもなければ
苦痛でもない






今どんなことを考えてるんだろう。
と、そんなことを思いながら大空一面に広がる星を眺めた






そんなとき東城は口を開いた




「よくこうやって土手に寝ころんで空をながめた」





俺は何も答えず聞いていた





「夏華と一緒に眺めてた。私は泣いてたいつも。でも夏華は笑ってた」






「今日あなた達と食事をしているとき思った。あの時私がもっと強かったら





この場に夏華も一緒にいたかもしれないのに。






夏華もあの時のように一緒に笑ってたかもしれないのに





って。





ヒトは未来が分からないし後悔しても何も取り戻せない。






私がいなかったら





夏華がここにいたかもしれない



っていう独り言。」










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