〇●ポーカーフェイス●〇
しばらく車を走らせると
着いたなのは海
港には一台の大きな船がある
暗くてよく見えない
と思ったとき
ぱっと目の前の世界が変わった
「わぁ…すごい…」
キラキラとした世界が目の前にある
イルミネーションで飾られた一台の大きな船
「では、お姫様。行きましょうか」
そう言って宏太は私の手を取り、船に乗せた
船の中にはいくつものキャンドルが飾ってあり、大きなシャンデリアが天井からつるしてあった
こんな豪華な船を貸切でクルージングだなんて私でも初めての経験だった
私の驚く顔を見て宏太は嬉しそうな笑顔を見せた
「よかった、驚いてくれて。反応薄かったらどうしようかと思った」
「そんなわけないよ」
そう言ってソファーに座った