〇●ポーカーフェイス●〇
「東城さんさ〜、一人暮らししてるんだよねー?」
私は何も答えず橘さんを睨む
「高校生なのによく一人暮らしできるよねー⁇何でそんなお金あるんだろー?」
ニヤニヤ笑いながら私の周りを歩く橘さん
「みんな知ってる?この人がどんなお金の稼ぎ方してるか?」
教室はあいかわらずし静まりかえっている
「この人ね、自分の体売ってるのよ。知らないお金持ちのおじさんを捕まえて、体を売ってお金もらってるんだよね〜⁇しーかーもー、中学生のころからずーっと」
そんな言葉に教室はざわめく
「それだけじゃない。この人、中学のときの副担任の先生を誘惑して体の関係になった。」
「そして、それをわざと校長にバラしてその先生を退職に追い込んだ」
みんなの顔が引きつっている
『まじかよ。』
『さすがに引くんだけど…』
そんな声がヒソヒソと聞こえる
篠原葵を見ると眉を顰めて私を見ている
末永はドアによっかかり、うつむいている
みんな私を汚いものを見るかのように見る
そんなの慣れてる。
あのときと一緒
大丈夫
私は心で唱えた