〇●ポーカーフェイス●〇
「は??生きたいからじゃねえの??」
私は首を振った
私は末永をまっすぐ見つめる
私と末永の間を風が吹き抜ける
「自分に罰を与えてるの」
「!!??」
「生きたくて生きてるわけじゃない。
あの日、あのまま私も同じようにここから飛び降りていたらもっと楽だった
だって夏華がいないこの世界なんて私にとって何の価値もないから
たった一人の私の親友
その夏華を殺した世界
ここ、学校が大嫌いだった
生徒が、教師が、世間が許せなかった
でも、一番許せないのは自分
私だよ、夏華を殺したのは私
こんな世界で
生きていかないといけない
そんな罰を自分に与えたの」