〇●ポーカーフェイス●〇


末永も橘麻里華を見下ろし、男の肩を叩いた




「こいつ、バスケ部だからこいつに連れていってもらいな。」




そんな言葉に橘麻里華は目を丸くする




「俺、西岡俊介!じゃ、HRおわったらな!」




そう西岡俊介は橘麻里華の肩をポンッと叩き、また集団の中に入って行った




橘麻里華は目を丸くしたまま自分の席に戻って行った




私はそんな姿が面白いおかしくて笑いをこらえた





末永はそのまま本を閉じ、何故か私の方に体を向ける




私は気づかない不利をして本を読み続けた






そんなのお構いなしに私に話し掛けてきたのは末永だ




「人間観察が趣味?」




そう私を見上げるようにしてまっすぐと見る





私はチラッと末永を見てまた本に目を戻す




「なんのこと?」




ただそれだけ答えた



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