〇●ポーカーフェイス●〇
「だって今の会話聞いてたろ?」
そうすぐに返ってくる声
「自意識過剰なの?なんでそんなことわかるわけ?」
少しイラッとして、目をあわさずに淡々と答える
「だってさっきからずっとページめくってない」
冷静にそう答えるとわたしの本をトントンと突いた
私は眉間に少しシワを寄せて末永を見た
「そうね。人間観察はきらいじゃないわ。面倒な女を友達に押し付けるような人の汚いところとかみれるしね。」
そう答えると末永はぽかんとした顔をする
「そんな奴いんの?最悪だな」
驚くようにそういう末永に私は驚いた
「あんた本気でいってるの?あんたのこといってるのよ?」
「え?俺!?何で?」
その時点で私はもうイライラでいっぱいで、なんて物分かりの悪い奴なの
「だからあんたあの橘さんのこと面倒だからって西岡くんに押し付けたでしょ?」
そんな私の言葉に末永の頭にハテナマークが浮かぶ