〇●ポーカーフェイス●〇


「俺には何ができる。今はこんなことしかできない。無力でごめん」




そう呟くと東城は俺から離れる




「…大丈夫。まだ大丈夫。お願いがあるとしたら、これ以上私の中に入ってこないで。」






それだけ言い残し、行こうとする東城の手をもう一度掴む




「まだ、大丈夫なんだな?もしダメになったら俺がいるから。」




そんな言葉に東城は俺に背を向けたまま頷いた






そしてどんどんと東城の背中は遠くなって行った
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