〇●ポーカーフェイス●〇
次から次へと運ばれてくるディナー





「何だかいつもより豪華な気がする…」




そう呟くと宏太は微笑む





「今日は特別な日になるとおもって。俺の思い違い?」





そう私を真っ直ぐ見る



私は俯き首を横に振る





「いつもありがとう」






それだけいう
宏太にはぶっきらぼうだけど、ちゃんとありがとうもごめんねも言える





自分の全部を出せる






デザートまで綺麗に食べ、一杯お茶を飲んだあと、宏太はソファーに移動し、深く腰掛ける





「結愛、おいで?」




そう私に手招きをし、笑いかける






私は素直にソファーに向かい宏太の隣に腰掛けた
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