〇●ポーカーフェイス●〇

先生は明日のスケジュールを簡単に説明するとHRをすぐに終了させた。



みんな起立して礼をした後、私は誰よりも早くバックを肩に提げ、教室を出ようとした。そのとき「東城さん!」そんな声と一緒に腕を捕まれた



私は心の中で深いため息をついた



振り返るとそこにはやっぱり篠原葵がいて
もううんざりだ




「今からクラスの来れる子たちみんなでランチ行くんだけど東城さんもどう?」




みんなでランチ?
冗談じゃない。




私は今にもピクピクと引きつりそうな顔をこらえながらそっと微笑んだ




「ごめん、今からちょっと用事があって。じゃあね」




そう言って、捕まれた自分の腕を少し強めに引いた
そして足早に教室を後にした
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