〇●ポーカーフェイス●〇

「おれんちさ、今日誰もいないから来いよ。」




そんな言葉に沈黙が流れる




末永は少し顔を赤くして焦り出す



「べ、別に何もしねえから大丈夫だよ‼‼」




私は頷いた




そして歩き出す末永




私は末永の手を掴んだ




ぱっと振り向き、驚く末永





私は俯き、ぎゅっと手を力強くにぎった





「今日だけ…でいいから。いい?触れてたい。暖かいから…」




そう呟くと末永は背を向けてそのまま歩き出す




「しょうがねえな…今日だけな…?今日だけ特別!」




自分の頭をくしゃくしゃっとして、気を紛らす




そして私の手を握り返した
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