〇●ポーカーフェイス●〇

「今日だけ特別だろ?はい!」





そう言って東城に手を差し伸べると東城は俺から目をそらし、俺の手のひらの上に手を重ねた




「明日から何事もなかったかのように俺らのこと今までみたいに無視するなよな」




俺がそういうと東城はこくんと頷く




俺は微笑む




「大丈夫。少しずつ元の自分に戻りたい。あなたたちは久しぶりにできた仲間、だから」




そんな東城の言葉に俺はまた微笑み、手をぎゅっと握った





そのとき、バタンと部屋のドアが空いた





「ずるいよー!私に秘密でお泊まり会だなんて!」




何も知らない篠原は呑気にお泊まりかいだと思っているらしい




篠原は部屋を見渡す




俊介の姿を見てはっと驚いた顔をする篠原




「俊介どうしたの??もー、またバカなことして階段から落っこちたんじゃないの?」



呆れた顔をする篠原




俊介に近づき傷をちょんと触る




「違う。私のせいだから…」




そう呟く東城




篠原は東城のことを見て何かあったんだなと察知した




「実は今日…「言わなくていいよ!また今度でいいから!今は忘れよう?」





そう東城の言葉におおいかぶせ、笑った





「つうか、お前その大荷物なに?」




呆れる俊介




確かに大きい袋を抱えている篠原




篠原は袋の中身をジャーンと見せる





「お泊まり回といえば!人生ゲームでしょ?あとはウノとトランプとゲーム!」




そう嬉しそうにいろいろと並べる篠原





「ほんとおまえって…あほだな…」




そう呟く俊介


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