〇●ポーカーフェイス●〇
家も引き払い、ぼろぼろのアパートに引っ越しをした
私たち家族に残っていたのは、借金だけだった





そんなとき夏華は何も知らないかのようにいつも通り接してくれた





ただそれだけが心の救いだった





夏華といる時間だけはそのことを忘れて笑顔で入れた






そして、テレビの話題も変わったころに
「嫌なこと忘れてぱーっと飲もうよ??」
そういったサエコの提案




「でも私お金ないよ??」




そんな言葉にサエコは笑った




「大丈夫!!今回は私の彼氏と、結愛とトシクンで集まろう??お金なら私の彼が払ってくれると思うから」






そう私をよしよしと撫でる





私は頷き、その日の学校の帰り、サエコと一緒にサエコの彼の家へと向かった




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