〇●ポーカーフェイス●〇
私のクラスの担任は
教師の中でも一番若く、顔もそこそこイケメンだった



そんな担任に好意を寄せている女子は少なくなかった




その中でもサエコは本気で
卒業したら告白すると言っていた




教室であの甲高い声で話してるもんだから誰もが知っていた





他の人に取られないようわざと大声でみんなに認識させていたのかもしれない





私はそんなところに目をつけた





放課後、私は職員室に行った





「先生…私ちょっと相談があるんですけど…」





そんな言葉に先生はめんどくさそうな顔をする





私が孤立してることはしっている
いじめられていたことも知りながら見て見ぬ振りをしていた





瞬時にそのことだと予想したのか先生は私から目をそらし




「何かあったか?」





とだけいった






私は俯いたまま今にも泣きそうな声を出す




もちろんえんぎだ




「ここじゃ、嫌なので誰もいないところで…」




そんな言葉は先生にとっても好都合だった





どんな対応をしているか他の人にばれないからだ。




てきとうに流しても相談してたことは他にばれず、問題にならない





先生はすぐに空いた教室に移動し、私を見下ろした




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