〇●ポーカーフェイス●〇
みんなが注目する




私がどんなメッセージを言うかみんな興味しんしんだ。




私は立ち上がりみんなの顔を見渡した




「みなさん、今までありがとう。そして、先生も。」





そう先生の顔を見てテープレコーダーのスイッチをいれた





『先生、人きちゃいますよ』




『大丈夫だよ。鍵かけてあるし。』




『みんなに見つかったらまた嫌がらせされます。』





『じゃあ、家帰ってからだな』






そんな音声にクラスのみんながざわつく





そして先生の顔は真っ青になった





『卒業したらちゃんと付き合おう。結愛のこと好きだよ』





『でも…サエコも先生のこと好きで…卒業式に告白するって…」





『はっはっはっはっ!そんな子相手にするわけないだろ。


生徒としては可愛いけど、普通に考えて無理だな。


そんなに可愛くないし、タイプじゃない。




それに比べ結愛は別格だよ。
僕には結愛しかいないよ』




サエコの方を見ると震えながら私を睨み、泣いていた





私はテープレコーダーを片手に持ち、
「これ、校長室にも置いときました。


サエコ?今の気分はどう⁇今、ここで先生に告白でもして見たら⁇




あ、そういえばみんなには内緒にしてるみたいだけどあんたの父親リストラされたんだよね⁇




こんな前触れもなくリストラされるのかな⁇





誰かが裏で手を回したのかも…」






そう鼻で笑う





サエコは泣き崩れる




私はまたクラスのみんなを見渡した





「私は許しません。夏華を殺したあなたたちと、先生。絶対許さない。



楽しみにしてて、あんたたちにも必ず何かしかえしをする




忘れた頃に、地獄に突き落とす」




そう言って私はカバンを持ち、教室を出た





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