〇●ポーカーフェイス●〇
バタンッと読んでいた本を閉じて私を囲む女子たちを見渡した
そしてため息をつき、苦笑い
「めんどくさいから」
さらっとそう言うとみんなの頭の上にははてなマークが浮かび、目が点になった
「こうやって街灯ににたかる虫みたいに周りにあんたたちが寄ってくるのがめんどくさいから精一杯地味に見せてたの。」
腕を組み、私を囲む女子をもう一度見回した
そんな私の言葉で教室の賑やかな雰囲気は凍り付いた
「ちょっと感じ悪くない?」
そう一人の女子が言うとみんなの罵声が飛び交った
「ちょっと褒めたからっていい気になんなでよ」
「てか東城結愛なんて聞いたことないし、あんた高校デビューなんじゃないの??」
「絶対こんな子と友達になんてなれな~い」